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【担保】不動産担保評価のしくみ【シビアな評価結果に耐えられるか?】

担保

こんにちは、まめおです。

不動産の担保評価という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

おうちの取得や投資に関心があり金融機関からの融資を希望している方であれば知識として知っているかと思います。

しかし、その評価の仕組みまでは分かりにくい点も多く、ほとんど知られていないのも事実です。

そこでこの記事ではおうちとお金に関する基礎知識として、不動産担保評価を見ていきたいと思います。

この記事を読むことによって不動産担保評価の仕組みを理解し、金融機関とのつきあい方をイメージすることができるようになると思います。

不動産担保評価とは?

不動産担保とは

融資やローンにおいて借り手の返済が滞ってしまった場合に備え、貸し手である金融機関がとる担保のうち、土地や建物といった不動産を担保にいれること。

不動産担保評価とは

いざというときには担保にとった不動産を売却して融資した資金の回収を図ることを見据えてする評価であり、金融機関側がいくらで売れるとみるかの価値判断プロセスである。

  1. 不動産は個別性が高く、その特性やニーズで売りやすさを示す流動性売却価値が異なることから、金融機関側も個々にさまざまな項目による調査と評価、評価替えを行っています。
  2. 業務が複雑化するなか客観性とリスク管理の観点から、現在はほとんどのケースでプロセス全体がシステム化されています。
  3. 多様なデータを取り込んだ独自の評価管理システムや、シミュレーションシステムに該当する不動産のデータを入力して算出された結果を評価とするものが主流です。
  1. 不動産担保の場合、有価証券や売掛債権といったその他の担保に比べると、どうしても売却に手間と時間がかかります。
  2. また競売や任意売却での処理にコストを要することもあることから、市場価格との比較で考えるとある程度シビアな評価結果となる可能性が高くなってしまいます。

不動産を担保に入れるメリットはあるのか?

  1. 不動産は資産として大きなものであることに違いはなく、一定以上の高い効力をもった担保であることは確かです。
  2. すぐに高く売れる不動産ならば担保評価も高くなります。
  3. 無担保ローンなどに比べれば、当然より大きな額の融資を受けることが可能になります。
  4. 受けた融資についても、一般に低金利長めの返済期間と設定することができます。
  5. 資金使途も原則自由とされているものもあり、それぞれ事情に合った活用が可能でしょう。
まめお

可能な範囲で対象となる不動産の担保評価の目安をもっていれば、それを交渉材料としたり資金計画に反映させたりと、よりうまく金融機関とつき合っていくことができるようになるかもしれません。

不動産担保評価の方法

  1. いざというときの売却が前提とされていますから、なんといっても担保不動産の時価の把握が大切です。
  2. 融資を依頼する時点での、同程度の地域・同程度の物件における売買実勢価格が分かればそれを参考にします。

不動産は個別性が強く、売り手が現金化を急いでいるなど特殊な事情で価格が動いているケースもあり、単純に参考材料として採用できるケースは少ない。

土地評価の指標

地価公示

  1. 国土交通省によって毎年公表されている公示価格です。
  2. これは土地売買の基準となるように設定された価額で、相場をつかむのに参考となります。

地価調査

  1. 都道府県が公表している基準地価格も参考になります。
  2. 公示価格を補完するデータとしてチェックすることができます。

路線価

  1. 国税庁により相続税や贈与税などの課税のための基準として毎年発表されているもので、市街地の道路に面する土地1平米あたりの評価額が示されています。
  2. 都市部の公道に面した土地が網羅されているため、より近隣のデータとして利用しやすいケースが多い。

売買基準ではなく課税基準であることから、公示価格の8割程度になっている点に留意しておきましょう。

実際の評価では土地の形状や周囲の環境・取引ニーズなど複数の要素で修正がなされるため、あくまでも目安であることを忘れないようにしてください。

建物評価の指標

いま同じ建物を建てた場合の建築価格から、経過年数に応じた減価額を控除することで、およその評価額を出すことができます。

建物は経年劣化が避けられないものであることから担保価値としては低く判断され、中古のおうちではほとんど加味されないケースも多くなっています。

まめお

基本的には土地の担保価値が主体になると考えておくとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は不動産の担保評価の内容を中心に見てきました。

金融機関ではこうして算出された時価にそれぞれ設定している担保掛目をかけて評価額としています。

【担保掛目とは】

  1. 売却できなかったり、経年劣化や社会情勢変化による価値減少が発生したりといった想定されるリスクをカバーするためにあるもの。
  2. ローンの種類や保障機関の有無などでも異なりますが、70%程度までに定めているところがほとんどです。

時価に担保掛目をかけて出た額を担保評価額の参考とし、複数の金融機関の比較検討を行っていけばより良い融資を利用することができるようになるかもしれません。

もちろん不動産を担保とした場合、返済ができなくなればその不動産を失ってしまいますから、事前に余裕をもった返済計画を立てて検討するようにしてください。