こんにちは、まめおです。
みなさん 中古のおうちを買うと決めたときに一番心配なのが、そのおうちに対する品質への不安ですよね。
その不安を解消する一つの手段として、既存住宅売買かし保険という制度があります。
おうちの品質はプロでなければ見極められないケースも多く、今後は既存住宅売買かし保険を利用して中古のおうちの安心・安全を確保していく動きが広がるものと思われます。
そんな安心・安全をもたらしてくれる既存住宅売買かし保険ですが、いざ使おうと決めたのに、余りにも情報が少なくて困ったことはありませんか?
- 既存住宅売買かし保険を使えるのはどんなおうち?
- 既存住宅売買かし保険には主にどんな種類があるの?
- 既存住宅売買かし保険の内容は?
今回は既存住宅売買かし保険の対象となるおうち、種類、そして保険内容を大まかに紹介していきたいと思います。
この記事を読むことで、既存住宅売買かし保険の内容や具体的な使用場面をイメージすることができるようになると思います。
対象となるおうちを知る!
既存住宅売買かし保険の対象となるおうちは、「既存(中古)住宅」+「耐震基準に適合している住宅」です。
【既存(中古)住宅】とは
- 住宅の建設工事完了日から1年を超える住宅
- 人の居住の用に供したことのある住宅
【耐震基準に適合している住宅】とは
- 昭和56年6月1日以降に建築確認を受けた住宅
- 昭和56年6月1日以前に建築確認を受けた住宅でも、新耐震基準への適合が確認された住宅、または改修工事により耐震基準に適合させる住宅
どんな種類があるのか?個人で使えるのはどれ?
既存住宅売買かし保険には2種類あり、1つは「宅建業者販売タイプ」、もう1つは「個人間売買タイプ」です。
宅建業者販売タイプ
中古のおうちを取り扱う宅建業者が消費者向けに再販するにあたり加入するものとなります。
売買ごとに保険を申し込み、検査を済ませて保険付き住宅として買主に引き渡します。
- 加入者は、売主の業者
- 保険期間は、5年間または2年間
- 保険金支払いの対象は、主に修補費用や調査費用、補修作業に伴って生じる仮住まいの費用です。
- 瑕疵担保責任を果たす上で生じる損害に保険金が支払われ、売主の業者を通じて保証される。
- ただし、売主の業者が倒産している場合などは、買主による直接請求が可能です。
個人間売買タイプ
売主が宅建業者以外の場合に用いられるものとなります。
瑕疵をチェックする「検査機関」が保険に加入し、保証を行うのが大きな特徴となります。
まず、売主が検査機関に検査と保証を依頼し、検査機関が保険加入手続きを実施、保険を提供する法人や保証者となる検査機関が住宅の検査を行います。
保険証券が無事が発行されれば、保険付きの住宅として買主に引き渡しされます。
- 加入者は、瑕疵をチェックする検査機関
- 物件が引き渡しとなる前に、保険法人と検査機関の2段階でチェックが実行されます。
- 保険期間は、5年間または1年間
-
売主からではなく、買主から検査と保証を依頼することも可能となっています。
- 保険金支払いの対象は、宅建業者販売タイプと同じです。
- 売買後に瑕疵が見つかった場合、検査機関の保証責任について保険金が支払われ、買主は検査機関を通じて保証されます。
- 宅建業者販売タイプのケースと同様、検査機関が倒産している場合などでは、買主による直接請求で支払いが受けられます。
既存住宅売買かし保険の内容
構造体力上主要な部分
保険機関 | 保険金を支払う場合 | 例 |
5年間 | 基本体力性能を満たさない場合 | 建築基準法レベルの構造 耐力性能不足 |
雨水の浸入を防止する部分
保険期間 | 保険金を支払う場合 | 例 |
5年間 | 防水性能を満たさない場合 | 雨漏りの発生 |
給排水管路
保険期間 | 保険金を支払う場合 | 例 |
1年間 | 通常有すべき性能 または機能を満たさない場合 | (設置工事の瑕疵による) 水漏れ、逆勾配 |
給排水設備・電気設備
保険期間 | 保険金を支払う場合 | 例 |
1年間 | 機能が失われた場合 | (設置工事の瑕疵による) 設備の機能停止 |
まとめ
以上のように、中古のおうちの売買時に発生する情報の不足や見えない欠陥に対する不安をすこしでも低減し、市場の健全な流通を活性化させることを目的として導入された「既存住宅売買かし保険」の制度は、売主にも買主にもさまざまなメリットをもたらします。
- 情報の不足や見えない欠陥に対する不安の低減
- 売主にも買主にもメリットあり
ここまで理解できれば、積極的に既存住宅売買かし保険を活用することで、おうちの不安を解消する一つの手段があることを理解していただけたと思います。
既存住宅売買かし保険を積極的に活用することで、少しでも不安を解消し、かつ、安心と保証を手に入れながら、みなさんの大切な資産であるおうちと上手く付き合っていきたいですね。